ジストニアは、脳内の大脳基底核という部分がうまく機能しなくなることで生じる運動分野の異常です。
ご本人の意思とは関係なしに顔面や身体が動いてしまい、またその動作が繰り返し起こります。意図しない動きに悩まされて、生活にも支障が出てきます。
ジストニアには原発性(遺伝性)、外傷や代謝の異常による続発性、薬剤性のものがあります。
また特定の職業の方が発症することもあり、とくに音楽家の方で多くの症例があります。
ジストニアを治すためには、ジストニアの症状・原因・治療について知ることが大切です。
このページでは、ジストニアを治したい方のために、ジストニアの症状・原因・治療について詳しく説明しております。
【目次】
ジストニアとは、筋肉の硬化や収縮による「ジストニア運動」という動きが続く症状をいいます。
動きは、ご自分の思い通りにならない「不随意運動」であり、不都合を強いられることになり、またそのことが精神的なストレスにもなります。
遺伝性のジストニアですと、ほとんどが若年齢層(未成年期)で発症することになります。
ジストニア自体、そう知られているわけでなく、わかりにくい疾患であるため、専門の医院を受診する必要があります。
ジストニアの症状は、初期のころですと、手足やまぶたなどが軽く痙攣(けいれん)を起こす、頭部や首が回転する、姿勢の歪みなどが起こります。
発症する部位はさまざまですが、局所的な場合と、症状が進めば全体的に出ることもあります。
症状として特徴的なのは、くねらせた動きやねじれが生じることです。
また、まぶたや唇の開閉が自在にならない、舌が勝手に口から出てしまう、食事の際に箸が持ちにくい、ペンを持てず字を書くことができない、また声が出にくいなど、思い通りに動かなくなります。
音楽家の方で、ピアノやギターなど特定の楽器が演奏できなくなるという例もあります。いずれの症状も、ご本人の意思を反映しないものであり、もどかしさや苦痛からストレスをつのらせることになります。
症状には一定のパターンがあるか、特定の動作をする時だけあらわれる場合もあります。何度も繰り返して持続するのですが、感覚の刺激を受けると軽減されることもあります。
また起床してすぐの間は、比較的症状が軽いともいいます。症状が出た時の環境や何らかのきっかけで、症状が急激に増減する現象もあります。
ジストニアの原因は、明確なものとそうでないものがあります。
突発的なジストニアはCTやMRI検査で脳に異常が認められないことが多いです。
これに対して、別の疾患や後遺症が原因となり二次的に発症したジストニアでは、病変の診断がつきやすいのです。
遺伝子性のジストニアの場合、あらかじめその可能性を疑い遺伝子検査をすることで、診断をすることになります。
遺伝子の異常は原因のひとつではありますが、血縁関係の方であっても発症しないケースもあります。
また薬剤がジストニアの原因となることもあります。薬剤の加減によって機能が左右され、ジストニアの症状につながることもあります。
遺伝子の異常も含めた突発性ジストニアの原因は、いまのところ解明されていません。今後、研究での成果が得られることに期待がかかります。
ジストニアの治療には、まず薬物療法が適用されます。
また運動神経や大脳基底核の働きにアプローチする薬剤も用いられます。
薬物療法で充分な効果が得られない場合は、一般的ではないのですが外科手術もあります。
自律神経のバランスが大きく乱れ、自律神経失調症のの症状が出やすくなります。このため、自律神経のバランスを戻すことは、とても重要になります。
どうぞあきらめないで、地道に治療を継続することが大切です。
土曜日・日曜日も診察しています。
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