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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月26日

自律神経失調症の対応

自律神経失調症とは、めまい・頭痛・動悸(どうき)・不眠・耳鳴り・イライラ・不安感・落ち込み・憂うつなどさまざまな症状が現れます。

原因は「自律神経の乱れ」と考えられています。自律神経は全身の臓器をコントロールしているため、自律神経のバランスが崩れるとその影響は全身に及んでしまいます。

自律神経が乱れる大きな要因として、ストレスが挙げられます。

自律神経失調症に対する対応では、「ストレスに対する対応」と「今ある症状に対する対応」という2つの方向が必要になります。

自律神経失調症を改善するためには、自律神経失調症の対応方法について知ることが大切です。このページでは自律神経失調症の代表的な対応方法について詳しく説明しております。

【目次】

  1. お薬
  2. 心理療法
  3. 理学療法
  4. 生活指導
  5. 当院の自律神経失調症に対する方針
  6. 患者さんの声

1.お薬

お薬を使用して症状の改善を図る方法です。使用される薬は、「西洋医学の薬」と「東洋医学の薬」に大きく分けられます。 

1西洋医学のお薬

西洋医学のお薬で、代表的なものは抗不安薬(精神安定剤)・抗うつ薬・睡眠薬です。

  • 抗不安薬:緊張や不安を取り除き、心を安定させる
  • 抗うつ薬:脳の神経伝達を助け、意欲をわかせてくれる
  • 睡眠薬:眠りをサポートする

西洋医学のお薬を服用する際に、注意が必要なことが2点あります。それは、「依存性」と「副作用」についてです。

言葉だけを見るととても怖く感じてしまいますが、薬により程度はさまざまです。指示を守りながら服用すれば心配ありません。

(2)東洋医学のお薬

東洋医学のお薬で、代表的なものは漢方薬です。漢方薬にはいくつもの生薬が含まれており、自然治癒力を高めながら体質を改善していきます。

症状そのものに焦点をあてる西洋医学の薬と異なり、東洋医学の薬は全身のバランスを整えることに焦点をあてています。そのため、原因や症状が1つではない自律神経失調症の場合、東洋医学の薬である漢方薬が力を発揮する場合もあります。

漢方薬を処方する際には、症状だけでなく体質も重要な判断材料になります。そのため、同じ病気でも体質が違うと異なる薬が処方される場合があります。

2.心理療法

心理療法とは、自律神経失調症の背景にある心理的な要因を探りながらストレスを取り除いていく方法です。

心理療法で大事なことは、「自分を知ること」です。

自分の「行動のクセ」や「考え方のクセ」を知ることで、ストレスを上手にコントールできるようになっていきます。

自律神経失調症の心理療法には、以下に記載するものも含めさまざまなものがあります。

保険がきかない心理療法もあります。内容や料金について、事前に確認するようにしましょう。

  • カウンセリング
    対話をすることで、症状の背景にある精神的な問題を探ります。心を開いて対話することで、気づいていなかったものがストレスとして浮上するかもしれません。そのためにも、医師やカウンセラーとの信頼関係が重要になります。
     
  • 認知行動療法
    自律神経が乱れると「認知(物事に対する考え方やとらえ方)」に歪みが生じる場合があります。認知を修正することで、気持ちや行動の仕方を変えていきます。
     
  • 自律訓練法
    自己暗示をかけて、緊張や興奮を自分でコントロールできるように訓練します。
     
  • 交流分析
    円満な人間関係が築けるように、他者との交流の仕方を分析します。
     
  • 森田療法
    「不安」という感情を受け入れ、そのうえで前に進む方法を学びます。

3.理学療法

理学療法は、不快な症状を和らげて心と体をリラックスさせる方法です。

理学療法は、運動療法・物理療法・動作訓練に大きく分けることができます。

自律神経失調症で選択される理学療法は、この中でも物理療法と呼ばれるものです。

物理療法では、物理的な刺激を与えることで疲れや痛みを取り除いていきます。

自律神経失調症の際に行われる理学療法(物理療法)には、以下のようなものが挙げられます。

  • 指圧:体のツボを刺激して、血液の流れを良くする
  • 鍼灸(しんきゅう):鍼(はり)やお灸で体のツボを刺激し、自然治癒力を高める
  • 温熱療法:器具を使用して患部を温め、血液の流れを良くする
  • マッサージ:もむ・押す・触るなどの方法で体表に刺激を与え、血液やリンパの流れを良くする

4.生活指導

生活指導は、自律神経失調症になってしまった原因が生活習慣にあると考えられる場合にとても有効です。生活習慣が乱れると、自律神経も乱れがちになります。

自律神経失調症でお困りの方が、本来の元気な状態になるためには、副交感神経の働きを高めると良いと言われています。

何気ない日常の行動において「副交感神経が高まる方を選択する」ことで、自律神経の乱れを整える効果が期待できます。

副交感神経を高める方法として、以下のようなものが挙げられます。

  • タバコ:吸わない
  • お酒:飲みすぎない
  • 入浴:38~40℃の湯船にゆっくりつかる
  • 睡眠:早寝早起きをする、十分な睡眠を取る
  • 食事:決まった時間に食事を取る、偏食をやめる
  • 運動:マッサージなどで筋肉をほぐす、適度に運動する
  • リラックス:音楽を聴く、アロマテラピーを取り入れる

自律神経失調症は、自律神経のアンバランスによって生じる症状です。自律神経のバランスを整えることにより、自律神経失調症の症状は改善には大切です。どうぞあきらめないでください。

5.自律神経失調症に対する当院の方針

当院では以下の方針で自律神経失調症の改善を目指します。

自律神経のバランス

自律神経失調症の場合、自律神経の特に交感神経が過敏になっていることが多くみられます。交感神経の過敏な状態が続きますと、自律神経失調症の症状が出やすくなります。

当院では交感神経の反応を緩やかにして、副交感神経を上げて、自律神経のバランスを整えること目的とします。

 

免疫力の改善

自律神経失調症の症状が続きますと、免疫力の低下が起こりやすくなります。また、免疫力の低下は自律神経失調症の症状を強くするという悪循環を生みます。

当院では免疫力を改善するツボに施術を行います。

お薬を減らす

自律神経失調症の症状が続きますとお薬が増えていきやすいです。また辞めるのも困難になります。長期のお薬は副作用の事も考える必要があります。

出来る限りお薬の量を少なくして、自律神経失調症の改善を目指します。

自律神経失調症は、自律神経のアンバランスによって生じる症状です。自律神経のバランスを整えることが自律神経失調症の症状は改善には大切です。一人で悩まず、どうぞあきらめないでください。

患者さんの声 自律神経失調症・パニック障害

10年ぐらい前に、パニック障害・自律神経失調症と診断を受け、心療内科から安定剤など、いろいろな薬を処方され、医師の指示通り長年、毎日服用してきました。正直、鍼やお灸がこんなに早く効果があるとは思っていなかったです。

兵庫県明石市 HAさん 33歳 男性 会社員

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10年ぐらい前に、パニック障害・自律神経失調症と診断を受け、心療内科から安定剤など、いろいろな薬を処方され、医師の指示通り長年、毎日服用してきました。

しかし、不安感や体調の悪さは、なかなか改善されず、何度も医師に相談しましたが、薬を増やされる一方で、「長い目で治していきましょう」と言われ続け、10年近く服用してきました。

いつになれば元気な時の自分に戻れるのだろう。
いつになったら薬をやめることができるのだろう。

もうこのまま体調の悪いまま薬を服用し続けていかなければいけないのかとあきらめかけていた時に、ネットで横幕鍼灸院さんが目にとまりました。他ではない何かすごいものを感じ、もうこれが最後だ、ここしかないと強く思い、すぐに予約の電話をさせて頂きました。

▲クリックで拡大します

初診予約の電話をさせて頂いた時の対応もとても気持ちが良かったです。それから初診当日は、横幕先生、小澤先生がとても詳しく、親切に説明を頂き、他の病院ではありえないくらい良く話を聞いてくださりました。

その時、横幕先生から必ず良くなります。絶対に治しましょうね。薬も少しずつ減らしていき、薬もやめましょうねと言ってくださり、とても前向きになりました。

そして、治療3回目ぐらいから、身体の変化が感じるようになって行きました。不安感も少なくなり、とても冷たかった足も冷たく感じなくなり、目もスッキリとしていることに気づきました。

横幕先生、いつも本当に熱心でいい治療をしてくださり、ありがとうございました。正直、鍼やお灸がこんなに早く効果があるとは思っていなかったです。これからは、薬をやめる事、もっともっと元気になる事を目標に、先生方にお助けをいただきながら頑張っていきます。

なんでもわかってもらえる本当にいい先生方に出会うことができました。横幕先生、そしてスタッフの方々に、本当に感謝、感謝です。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

*個人の感想であり効果を保証するものではありません。

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