自律神経失調症とは、めまい・頭痛・動悸(どうき)・不眠・耳鳴り・イライラ・不安感・落ち込み・憂うつなどさまざまな症状が現れる病気です。
原因は「自律神経の乱れ」と考えられています。自律神経は全身の臓器をコントロールしているため、自律神経のバランスが崩れるとその影響は全身に及んでしまいます。
自律神経が乱れる大きな要因として、ストレスが挙げられます。
自律神経失調症の治療では、「ストレスに対する治療」と「今ある症状に対する治療」という2つの方向性の治療が必要になります。
自律神経失調症を治すためには、自律神経失調症の治療法について知ることが大切です。このページでは、自律神経失調症を治したい方のために、自律神経失調症の代表的な治療法について詳しく説明しております。
【目次】
薬物療法は、薬物を使用して症状の改善を図る治療法です。使用される薬は、「西洋医学の薬」と「東洋医学の薬」に大きく分けられます。
(1)西洋医学の薬物療法
西洋医学の薬で、代表的なものは抗不安薬(精神安定剤)・抗うつ薬・睡眠薬です。
西洋医学の薬を服用する際に、注意が必要なことが2点あります。それは、「依存性」と「副作用」についてです。
言葉だけを見るととても怖く感じてしまいますが、薬により程度はさまざまです。指示を守りながら服用すれば心配ありません。
(2)東洋医学の薬物療法
東洋医学の薬で、代表的なものは漢方薬です。漢方薬にはいくつもの生薬が含まれており、自然治癒力を高めながら体質を改善していきます。
症状そのものに焦点をあてる西洋医学の薬と異なり、東洋医学の薬は全身のバランスを整えることに焦点をあてています。そのため、原因や症状が1つではない自律神経失調症の場合、東洋医学の薬である漢方薬が力を発揮する場合もあります。
漢方薬を処方する際には、症状だけでなく体質も重要な判断材料になります。そのため、同じ病気でも体質が違うと異なる薬が処方される場合があります。自己判断せず、漢方薬の知識がある医師に処方してもらいましょう。
心理療法とは、自律神経失調症の背景にある心理的な要因を探りながらストレスを取り除いていく治療法です。
心理療法で大事なことは、「自分を知ること」です。
自分の「行動のクセ」や「考え方のクセ」を知ることで、ストレスを上手にコントールできるようになっていきます。
自律神経失調症の心理療法には、以下に記載するものも含めさまざまなものがあります。
保険がきかない心理療法もあります。内容や料金について、事前に確認するようにしましょう。
理学療法は、不快な症状を和らげて心と体をリラックスさせる治療法です。
理学療法は、運動療法・物理療法・動作訓練に大きく分けることができます。
自律神経失調症の治療で選択される理学療法は、この中でも物理療法と呼ばれるものです。
物理療法では、物理的な刺激を与えることで疲れや痛みを取り除いていきます。
自律神経失調症の際に行われる理学療法(物理療法)には、以下のようなものが挙げられます。
理学療法を受ける際に注意が必要なことがあります。理学療法の中には保険が適用されない治療法もあります。事前に確認しましょう。
生活指導は、自律神経失調症になってしまった原因が生活習慣にあると考えられる場合にとても有効です。生活習慣が乱れると、自律神経も乱れがちになります。
自律神経失調症でお困りの方が、本来の元気な状態になるためには、副交感神経の働きを高めると良いと言われています。
何気ない日常の行動において「副交感神経が高まる方を選択する」ことで、自律神経の乱れを整える効果が期待できます。
副交感神経を高める方法として、以下のようなものが挙げられます。
自律神経失調症は、自律神経のアンバランスによって生じる病気です。自律神経のバランスを整えることにより、自律神経失調症の症状は改善します。自律神経失調症は、しっかりと治療をすれば良くなる病気です。どうぞあきらめないでください。
土曜日・日曜日も診察しています。
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