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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月27日

眼瞼下垂

眼瞼下垂の症状・原因について

眼瞼下垂(がんけんかすい)は、眼を開けたつもりでもまぶたがきちんと開きにくい状態をいいます

見た目に眠たそうな表情になり、人に与える印象に影響が出ます。とくに、お仕事などで人と接する機会の多い場合、お悩みの方は多いことでしょう。 

まぶたが完全に開いている状態よりも視野が狭くなりますので、ものを見るのにも支障があります

また頭痛や肩こりといった別の症状を引き起こすことにもなり、外見の問題だけでは済まなくなります。 

眼瞼下垂を治すためには、眼瞼下垂の症状・原因について知ることが大切です。

このページでは、眼瞼下垂を改善したい方のために、眼瞼下垂の症状・原因について詳しく説明しております。 

 

【目次】

  1. 眼瞼下垂とは
  2. 眼瞼下垂の症状
  3. 眼瞼下垂の原因
  4. 眼瞼下垂の一般的な対応
  5. 眼瞼下垂に対する当院の方針

1.眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂の図

眼瞼下垂とは、何らかの理由でまぶたの開きにくさが生じる状態をいいます。

眼瞼挙筋(がんけんきょきん)やミュラー筋といった、まぶたを自在に動かすためにある筋肉が、本来の働きをしなくなることから起こります 

眉毛を上げる動作は、まぶたを持ち上げることにもなります。まぶたそのものが上がらないとなると、眉毛を上げることで眼を見開こうとするようになります

眉毛を上げるためには、前頭筋(ぜんとうきん)という筋肉が使われます。 

まぶたを開こうとする行為が、頭痛や首こり、肩こりや自律神経の不調といった別の症状を引き起こすことになってしまいます

2.眼瞼下垂の症状

片側性眼瞼下垂の図

眼瞼下垂の症状は、眼を開けたときにまぶたが開きにくいということです。症状は、左右どちらか片方の眼で起こることが多いといいます。しかし、両方の眼で見られることもあります。 

程度にもよりますが、瞳孔の位置までまぶたが垂れている状態です。

ぱっちりと眼を開けたつもりでも、ご本人の意思とは無関係に、薄目にしている、眠たそうにしている、疲れている、あるいは実年齢よりも老けて見られがちです 

外見の問題としては、他にも額(ひたい)に深いシワができるようになる眉毛も上がりがちになります。何とかまぶたを開こうと、額の筋肉を持ち上げようとすることから起こります。また前方を凝視するのに、アゴが上がった姿勢をとるようにもなります 

まぶたの垂れた状態は視界を悪くするため、さらに眼を開こうとして疲れ目にもなります。また眼瞼挙筋やミュラー筋に力が入った状態が続くことから、常に交感神経が優位となり自律神経のバランスが乱れます。そこから頭痛やイラつきなどの症状が現われます。 

眼の周辺で筋肉が緊張し続けると、眼精疲労だけでなく、肩こり、首こりといった症状にもつながります。症状が悪化すると自律神経が不調になることから、気分の落ち込みや不安感、めまい、眠りが浅い、うつ状態など、さまざまな症状を引き起こします。 

外見の印象に影響を与えることから、悩み事のもとになってしまうこともあります。もともと神経質、消極的な気質ですと、気にしすぎてしまうなど悪循環になりますので、早めに対処するのが良いでしょう。

3.眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂の原因は、まぶたを動かすのにかかわる眼瞼挙筋やミュラー筋が本来の働きをしないことにあります。なぜ働きが弱いのかには、いくつかの原因が考えられます。 

1)先天的な眼瞼下垂

生まれつき眼瞼挙筋が脆弱(ぜいじゃく)である場合が最も多いといわれます。筋肉そのものが弱い、あるいは筋肉を動かすための神経に障害がみとめられるケースもあります。

形成不全の原因は不明ですが、遺伝的な要素があるとも言われています。 

2)後天的な眼瞼下垂

眼に関する別の疾患があり、眼球の萎縮(いしゅく)が起きていると、眼瞼下垂につながることがあります。眼科での術後などに起こりやすく、また眼に関係のない脳梗塞(のうこうそく)、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)といった脳神経、脳血管の疾患がきっかけで起こることもあります

コンタクトを長期に渡り使用している場合も、眼瞼下垂を起こす可能性が高くなります。コンタクトレンズは本来、眼にとっては異物であり、まぶたと眼球の間に存在します。角膜を傷つける、ドライアイといった眼の障害につながるリスクがあり、眼瞼下垂を起こす原因にもなります。 

3)加齢による眼瞼下垂

年齢を重ねることにより、皮膚に弛緩(しかん:たるむこと)が生じます。とくに眼の周辺やまぶたでは筋肉が常に使われており、もともとシワやたるみの出やすい箇所なのです。加齢による筋肉の衰えや皮膚がたるむことから、まぶたも持ち上がりにくくなります

4.眼瞼下垂の治療

眼瞼下垂の治療には、複数の方法があります。

眼瞼下垂には、脳内の血管や神経に関する疾患が原因となっている場合もあります

とくに脳梗塞や脳動脈瘤は緊急を要することもありますので、異常を感じたら放置せず早急に診てもらうのが得策です。 

眼瞼下垂は見た目だけではなく、背後に重篤な疾患があることも可能性としてはあります。また手術にも種類がありますので、メリット・デメリットも考慮した上で選択する必要があります。

5. 眼瞼下垂に対する当院の方針

当院では眼瞼下垂を改善するために以下の施術を行っております。

自律神経のバランスの改善

眼瞼下垂では自律神経のバランスが乱れることにより引き起こされます。特に交感神経が強い状態となりやすいです。複数のツボを利用して、副作用なく自律神経のバランスを整えます。

目周辺の筋肉の改善

目周辺の筋肉の動きが悪くなると眼瞼下垂の症状が出やすくなります。筋肉の血流、神経の伝達が悪くなることにより生じやすくなります。

目周辺の筋肉の状態を改善することは眼瞼下垂の改善には重要です。

首肩のコリの施術

眼瞼下垂の状態が継続すると、首肩の筋肉が緊張し始めます。こちらは非常に不快でもあり、この状態が続くと眼瞼下垂の症状に影響が出ます。刺激の少ない鍼灸施術で首肩の緊張を改善します。

眼瞼下垂の症状は大変お辛いです。目だけではなく、他の部分にも影響を与えます。自律神経のバランスを整え、しっかりと対応することが改善には必要です。どうぞあきらめないでください。

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