文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月19日
狭心症とは、心臓の血管である「冠動脈」が狭窄(きょうさく)して、心臓が機能するために必要な血液や酸素がスムーズに送られない状態をいいます。
症状の特徴から、大きく2つに分類されます。
◆心臓に負荷がかかり起こるケース
◆心臓への負荷とは無関係に起こるケース
狭心症の症状は、主に胸痛です。深刻な場合は痛みが強くなります。
通常は15分以内でおさまりますので、胸痛が持続する、あるいは痛みが激しければ、ためらわず救急車を呼ぶのが得策です。1~2分間の対応の遅れが、明暗を分けることもあります。
症状が軽い場合、それが狭心症からきていると気づかないこともあります。また糖尿病を患っている方は、実際よりも症状を軽く感じてしまう傾向にありますので、注意が必要です。
狭心症の初期では、胸の痛み以前に違う症状が出ます。左側の肩こりや左腕のしびれ、左側の背中痛、立ちくらみやめまい、のどの痛み、顔にひどい汗をかくなど、狭心症と認識しにくいでしょう。
それから、動悸、息が切れる、胸部のもやもや感、重苦しい感じなどは、心臓に関係しているので、「心臓に何かある?」と疑うこともできます。同じ心臓の血管に関する病気(大動脈解離や不整脈、心膜炎など)と症状は似ています。
狭心症の原因は、まず動脈硬化です。動脈硬化を起こすきっかけとなるのは、高脂血症や高血圧、それに糖尿病といった疾患です。
どれも近年、増加している疾患ですが、原因はいろいろと考えられます。
食事の献立が高脂質の食べ物中心になっている、食事の時間が不規則である、食べ過ぎている、などがあります。
過労やストレスの蓄積も関係します。また喫煙は、血管を老化させることになります。運動不足も肥満や高血圧につながり、糖尿病を誘発します。
狭心症のなかでも「微小血管狭心症」というのがあり、更年期の女性に多くみられます。そこから、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減ることによって起こると推測されています。
狭心症では、狭くなった血管を拡げることや血流を良くすることなどを行います。目的により複数のお薬があります。
狭心症で使われる薬で一般的なのは血管を拡げて、心臓の負担を軽減するお薬です。
血液を流れやすくするのは心臓の働きを軽くする薬などが有効です。狭心症の発作が重い場合は、緊急性が求められます。
狭心症でお悩みの方は急な症状に対応できるよう薬またはスプレーなどを常に持ち歩くことが得策です。
技術革新で選択肢も増えています。しかし狭心症は、日頃から水分をこまめにとる、ストレスをなくす、一定の睡眠時間をとるなど予防対策も必要です。狭心症の症状は自律神経のバランスを整える事が大切となります。どうぞあきらめず、前向きに治療を続けてください。
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