仮面うつ病とは、うつ病の一種です。他の症状が「仮面」となって、大本であるうつ病が隠れてしまうため、「仮面うつ病」と呼ばれるようになりました。
仮面うつ病の症状は、主に「からだの不調」として現れます。そのため、医師も本人でさえも違う病気の可能性を考えてしまいます。
誤診が多い病気とも言えますが、病気の本質であるうつ病に気づかなければ治療は前に進みません。
仮面うつ病は、男女ともに働き盛りの20~50代に多いと言われています。仮面うつ病の本質はうつ病なので、治療はうつ病と同様の薬物療法が中心となります。
仮面うつ病を治すためには、仮面うつ病の症状・原因・治療について知ることが大切です。このページでは、仮面うつ病を治したい方のために、仮面うつ病の症状・原因・治療について詳しく説明しております。
【目次】
仮面うつ病とは、うつ病の典型的な「こころ」の症状より、「からだ」の症状が強くでてしまう病気です。
やる気がなくなる・落ち込むなどがうつ病の典型的な症状だとすると、仮面うつ病はおなかが痛い・頭痛が続くなど一見うつ病とは関係のない症状を呈します。
仮面うつ病は仮面をつけているため、症状だけを見るとうつ病に結びつきません。
そのため、内科を受診して検査をしても異常は見つからず、内科的な治療をしても効果があまり感じられないということが多くあります。
仮面うつ病の恐れがあるという所までたどり着いても、仮面うつ病の方の中には、自分が「うつ病」だという事実を受け入れられない方も多くいらっしゃいます。
こころに負担がかかっていることに気づいていないので仕方のないことではありますが、自分がうつ病であることを受け入れることが仮面うつ病の治療ではとても重要になります。
仮面うつ病の症状は、主にからだに現れます。症状の種類は50を超えるほど多岐にわたりますが、検査をしても異常はみつかりません。
仮面うつ病はこころの症状が見えにくいことが特徴ですが、治療が遅れ悪化してしまうとこころの症状も強くなっていきます。
仮面うつ病の場合、不調に感じる場所があちらこちらと変わっていくことがよくあります。
同時にいくつもの臓器に異変が現れる確率は低いといえるので、そういう場合は仮面うつ病の可能性を疑ったほうが良いでしょう。
仮面うつ病の症状は、午前中に悪く、午後には改善する傾向があります。
(1)からだの症状
(2)こころの症状
仮面うつ病の治療は、薬物療法が中心となります。治療期間は、数ヶ月~数年と長期間に及ぶ可能性があります。
少し時間がかかるかもしれませんが、一進一退しながら回復していきます。焦らずにじっくり治療していきましょう。
(1)薬物療法
仮面うつ病での薬物療法は、目的が2つに分けられます。
<うつ病を改善する>
抗うつ薬を中心に処方されます。副作用がでる可能性もあるので、相談しながら調整していきましょう。
<現在現れている症状を緩和する>
根本的な治療とはいえませんが、苦痛を和らげることでストレスを減らします。
(2)精神療法
(3)休息を取る
自分で意識していなくても、無理をしていた可能性があります。環境を整えて無理をしないことが、回復への近道になります。十分に休養して、こころとからだを休ませましょう。
仮面うつ病は、無自覚ですがうつ病であることを認識してください。無理をしていたということに気づき、自分と向き合うことにより、仮面うつ病の症状が改善して行きます。
仮面うつ病は自律神経との関係も深く、自律神経のバランスを整える治療が大切です。仮面うつ病は、しっかりと治療をすれば良くなる病気です。どうぞあきらめないでください。
土曜日・日曜日も診察しています。
当院は完全予約制です
078-891-3590
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~13:00 | ○ | 休 | 休 | 休 | ○ | ○ | ○ |
14:00~17:00 | ○ | 休 | 休 | 休 | ○ | ○ | 休 |