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心臓神経症

心臓神経症の症状・原因について

心臓神経症は、自律神経失調症の一つですが、胸痛動悸などの症状が現れるため、心臓病と勘違いされることのある疾患です。

心臓のあたりがズキズキする、息苦しいなど、狭心症ではないかと思うような症状が現れます。 

このような症状が現れると多くの方が、心臓に異常があるのではないか、命にかかわるのではないかと不安に感じます。 

ところが、心臓神経症は心臓に異常があるのではなく、この不安感がもたらす疾患なのです。

心臓病の検査をしても異常が見つかりません。心臓が悪いわけではないのに、なぜ心臓が苦しいのだろうと疑問に思います。 

心臓神経症は、ストレスや不安などによる自律神経の乱れが原因となって起こる自律神経失調症の一つなのです。不安感の強い人、女性に多く見られると言われています。心臓神経症は、精神面が大きく影響します。不安を一人で抱え込まず、親しい人に相談しましょう。話をするだけでも気持ちが楽になります。 

心臓神経症を治すためには、心臓神経症の症状・原因・治療について知ることが大切です。このページでは、心臓神経症を治したい方のために、心臓神経症の症状・原因・治療について詳しく説明しております。 

 

【目次】

  1. 心臓神経症とは
  2. 心臓神経症の症状
  3. 心臓神経症の原因
  4. 心臓神経症の治療

1.心臓神経症とは

心臓神経症とは、心臓に異常があるわけではないのに、胸痛動悸(どうき)、息苦しさなど、心臓病のような症状が見られる疾患のことです。

神経症とは、自律神経のバランスが乱れることによってさまざまな症状が現れる疾患です。 

神経症には、不安障害と心身症があります。心身症の中で検査に異常が認められないものを自律神経失調症と言います。

自律神経失調症は、自律神経のバランスが乱れることでさまざまな症状が出るものです。 

心臓に分布している自律神経に異常が生じ、心臓を中心に症状が出ることを心臓神経症と言います。心臓神経症は、自律神経失調症の一つなのです。 

心臓神経症は、心臓病に似た症状が出るため、心臓に異常があると思いがちです。このような症状が出た場合は、まず心臓に疾患があるのかを確認しなければなりません。そのために心臓病の検査を行います。 

検査をして、心臓病や胸膜の病気ではなく、食道のけいれんでもないことが確認されると、心臓神経症と判断されます。 

不安感の強い人は、自律神経失調症を起こしやすく、親族に心臓病の人が多いと、自分も心臓に異常があるのではないかと思うことがあります。意識する部分に異常を感じやすく、いくつもの不安が重なってストレスとなり、自律神経を乱すという悪循環に陥りやすいのです。 

しかし、心臓神経症と診断された方は、検査で心臓病ではないことが確認されたのですから、心臓病かもしれないという過剰な不安を感じる必要はないということです。心臓神経症は、苦しい症状ではありますが、心臓病ではないので、直接命にかかわる病気ではないのです。 

心臓神経症は、自律神経が乱れることで起こる疾患です。自律神経のバランスを整えれば症状が改善してきます。 

2.心臓神経症の症状

心臓神経症の症状は、心臓病の症状によく似ており、以下のような症状が見られます。

  • 胸痛
  • 動悸
  • 息切れ
  • 息苦しさ
  • めまい

他に、手足のしびれ、疲労感、頭痛、不眠なども見られます。また、不安感が自律神経を乱し、心臓神経症を発症しているのですが、心臓病によく似た症状が現れることにより、さらに不安感が増します。 

心臓神経症の症状の中でも胸痛は、狭心症を疑うような「ズキズキ」とした痛みです。似たような胸痛ですが、心臓神経症と狭心症では違いがあります。

1)心臓神経症の胸痛
  • 左胸の狭い範囲が痛む
  • 手で押さえると痛みが強くなる
  • 一人で静かにしているときやストレスを感じたときに現れる
  • 就寝中に起こることはほとんどない(就寝中は副交感神経が優位にあるため)
  • 1日中痛みが続く
2)狭心症の胸痛
  • 胸の中心部が痛む
  • 運動中や就寝中の明け方に現れる
  • 一時的なものが多い

3.心臓神経症の原因

心臓神経症は自律神経失調症の一つですから、自律神経のバランスを乱す原因となるストレスや過労、不安感、神経質な性格などが、心臓神経症の原因となります。

心臓病に対する過度な不安が、心臓という限定された部位に症状を起こさせると考えられます。 

  • ストレス
  • 過労
  • 不安感
  • 神経質な性格

これらの要素が交感神経を刺激し、心臓の働きを活発にするため、動悸などを感じるようになります。そうすると、「心臓病ではないか」「命にかかわるのではないか」といった不安を感じ、交感神経を刺激してしまいます。悪循環となって、胸痛や息苦しさなどの症状をさらに強めることになります。 

自律神経失調症の特徴として「精神相互作用」という現象があります。ある感覚を強く意識するとその感覚が強まる現象です。 

自分に症状が現れることがきっかけとなる場合もありますが、心臓病の多い家系であると、自分も心臓に異常があるのではないかと不安になる方もいらっしゃいます。その不安感から心臓神経症を発症することも考えられます。

4.心臓神経症の治療

心臓神経症の治療を始めるには、まず、心臓に現れている症状が心臓病なのかそうでないのか、検査をして確認する必要があります。

  • 心電図検査
  • 超音波検査
  • 血液検査

心臓に異常が見つかった場合は、その治療をしなければなりません。心臓に異常が見つからず、胸膜の病気もなく、食道のけいれんもない場合は、心臓神経症と診断されます。 

心臓神経症の場合は、心臓に異常があるのではなく、自律神経に異常があるので、自律神経失調症の治療法に準じます。 

ご本人は、まず、心臓神経症という疾患について理解することが大切です。心臓神経症の場合、心臓が悪く命にかかわるかもしれないという不安は不要です。心臓神経症は、心臓に異常があるのではなく、自律神経に問題があるのです。心臓病の心配がないという安心感は、症状の改善への第一歩となります。 

心臓神経症の治療は、心臓病の治療ではなく、自律神経のバランスを整えることが必要です。心臓病に似た症状が現れていますが、自律神経を整えることで症状が改善します。 

また、本人に対する周囲の方の理解も必要です。心臓病ではないのですが、苦しい症状であることに変わりはありません。決して大げさに訴えているのではないのです。不安も大きいので、少しでも不安を取り除けるよう協力してあげましょう。 

心臓神経症では、ストレスや過労などにより交感神経が刺激されることで、自律神経が乱れ、症状が現れているので、副交感神経を優位にする必要があります。 

自律神経を整えるには、以下のような方法があります。

  • ストレスを軽減する
  • 生活習慣を改善する
1)ストレスを軽減する
  • 適度に休養をとる
  • ぬるめのお風呂に入る
  • ウォーキングやジョギングなど軽い運動をする
  • マッサージで体をリラックスさせる
  • 日光に当たる
  • 不安に思うことを相談する 
2)生活習慣を改善する
  • 早寝早起きをする
  • バランスの良い食事をとる
  • 禁煙 

頑張りすぎていたり、強い緊張感が続いていたりして、不調を感じている場合は、体や心をリラックスさせてあげましょう。 

心臓神経症は、自律神経失調症の一つです。命に関わる事はないと分かるのですが、そのつらさは大変なものです。いつまたこの症状が起こるかもしれないと不安を抱えながら過ごされる方が多くおられます。心臓神経症は、不安を解消し、自律神経を整えることで、症状を改善することができます。どうぞあきらめないでください。

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