更新日:2021年8月22日
気象病とは、気圧や温度、湿度、雷、風などの気象要素の変化から体に悪影響が生じてしまう総称です。
天気の変わり目や台風などが近づいたときに体の不調がおこりやすくなります。
気象病の体の不調は、自律神経の乱れが大きく関係していると言われています。
このページでは、気象病でお悩みの方に気象病の症状・原因・治療について詳しく説明しております。
【目次】
気象病の原因は、はっきりとはわかっていないです。しかし、最も関係が大きいと考えられているのが自律神経の乱れです。
自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経によって成り立っており、この2つの神経はそれぞれ逆の働き方をします。
交感神経は体を動かすときに働き、副交感神経は体を休めるときに働く神経です。
これらの自律神経は互いにバランスを取りながら身体の調子を整えており、この自律神経のバランスが乱れると体はさまざまな不調をきたすのです。
自律神経の乱れは特に気圧の変化の影響を受けやすいと言われており、気圧が低下するときに体の不調が生じやすくなってしまいます。
また、気象病の原因には「耳」が関係していると考えられています。耳の中の「内耳」とよばれる部分の機能が深くかかわっています。
近年の研究により、内耳には気圧の変化を感知する機能があると明らかになりました。気圧の変化が生じると、この内耳の機能が働き、気圧の変化の情報が脳へと伝達されます。
気象病でお悩みの方には、この内耳の機能が敏感に働きすぎ、脳へと過剰に情報を伝えてしまうため、自律神経のバランスが乱れ、結果として症状を引き起こしてしまうのではないかと考えられています。
自律神経のバランスの乱れ以外にも、気圧の低下により脳内の血管が拡張して周りの神経を圧迫することにより、片頭痛を発生されることもあります。
女性は月経などホルモンバランスの変化もあるため、その影響を受けて自律神経のバランスが崩れやすく、気象病が起こりやすくなると考えられています。
気象病の治療は、頭痛やめまい、吐き気など、生じている症状に合わせた薬物療法が一般的です。
頭痛や古傷の痛み、関節痛などには鎮痛剤の成分が含まれた医薬品を服用するなど、気象病の症状に合わせてかかりつけ医や薬剤師に相談しながら薬を選択しましょう。
気象病の症状を起こりにくくさせるには、気象病の原因となっている自律神経のバランスを整えることも重要です。
自律神経のバランスを整えるにはまずは生活習慣を見直しましょう。規則正しい生活や、睡眠時間をしっかりと確保すること、適度な運動、食生活のバランスを整えることが第一です。
その他、つらいめまいや頭痛の症状をやわらげる耳のマッサージをご紹介します。
このマッサージにより、耳まわりの血流が促進され、内耳のリンパの流れも改善することができ、内耳の気圧の変化を脳に伝える機能も調整されると考えられます。
当院の気象病の鍼灸治療では自律神経のバランスの改善を中心とした、薬を使わない安心な気象病の治療です。
気象病でお困りの方は、多くの病院に行ったり、原因不明と言われて安定剤などの薬をお飲みの方が多いので、薬を使うか使わないか?というのは治療を選択する際の重要なポイントです。
治療方針しては、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを適切に戻すツボの刺激を中心に鍼灸治療を行います。
また、めまい・耳鳴りなどの症状が出ている方には、耳の治療を合わせて行う事により気象病の改善を行います。
気象病でお困りの多くの方を拝見させて頂きますと、免疫力の低下がみられます。これも気象病の原因となるので、あわせて治療を行います。
気象病はまだ明らかになっていないことが多いのですが、決して珍しい症状ではなく、気象病でお悩みの方は少なくありません。
気象病は症状に対する薬物療法などで症状を改善することが可能ですが、日頃から規則正しい生活習慣を送ることにより、自律神経のバランスを整え、気象病の発症予防や症状をやわらげることができます。気象病は改善できる症状です。どうぞ、お一人で悩まないでください。
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